さて、いよいよ演奏会も近づいてきました。
これまでは月に3回第一、第二、第三土曜日に練習してきましたが、3月からは臨時練習として第四土曜日も練習しています。
今回はそんな4月末の臨時練習の風景をご紹介します。
今日は臨時練習として特別に声楽家の与儀静香先生(ソプラノ)の発声練習から開始です。
練習場所は京王線百草園駅のそばにある『東邦歯科医療専門学校の講堂』です。
参加者は
ソプラノ:20名
アルト:15名
テノール:8名
バス:4名
でした。
おはようございます。
まずは体を起こして、体の使い方を確認してから声を出していきたいと思います。
立っていても座っていても結構です。皆さんのペースで進めてくださいね。
与儀先生のレッスンがスタートです。
では肩をぐるぐる回して、ぎゅっと力を入れて肩を上げてすとんと下ろす。下ろしたらぶらぶらと脱力、はいもう一度力をぎゅっと入れて・・・・
次は三本の指の関節のところで鎖骨から脇のところをぐっぐっぐっと、反対側もストレッチしましょう。
続いては指でわきの下をつかんで、つかまれた方の手を横に伸ばして小指を上にするために手のひらを後ろ向きにしてそしてぐっと後ろ引きましょう。無理に後ろに引きすぎると「いてててて」となってしまうので、適度に「気持ちいい」と感じられるところまで伸ばしましょう。はい逆も、息を止めないようにやっていきましょう。
今度は手を前に組んで、上半身は体幹をしっかりまっすぐにして、スーと息を吐きながら手を前に伸ばしましょう。そこで息を吸ってさらに前にぐっと手を伸ばして、肩甲骨がぐっと開くように、はい戻って・・・
次は手のひらを上にして後ろで組みましょう。上半身はまっすぐのまま「スー」と息を吐きながら腕を外側に、胸が開くように、さらに息を吸って手を遠くに、胸が開くようにスーと息を吐きましょう。いいですか?
では次は横隔膜を探しましょう。みぞおちからあばら骨の内側を後ろに触ってみてください。ここに横隔膜があるんだなって意識して、ここをうまく使えるとブレスコントロールが上手にできますからね。毎回意識してくださいね。
つぎは手のひらをおへそとみぞおちの間にペタッと、もう片方の手の甲を骨盤とあばら骨の間の背中の柔らかいところにペタッと、そして足を前後に開いて。
息の吸い方、吐き方などいろんなところを触りながら、いろいろなところを意識しながらご指導いただいた。
特に、いっぱい息を吸おうとしても胸が上がるだけで実は息はいっぱい吸えていない、いっぱい吸うためには息を吐ききることが大切で、息を吐ききると自然にたくさん息が入ってきます。
ブレスコントロールが8割、これがうまくできると歌はうまくなったも同然ですからね。
はい、息を吸ってスーと吐いて、はいもう一度、いいですね、いい音聞こえてますよ。
はい、もう一度息を吸ってスーと吐いて、とっても良くなりました。
なかなかほめ上手で、あの手この手でおだてられながら練習しています。
ここまででポンプをやりました。次は喉ですね。のどぼとけわかりますか?
ということで、この後は喉(声帯)や響きについていろいろな方法で指導していただいた。
その中には
「私のいい声を聴いて」と力を入れて発生するのではなく自然に送られた息で声を出せると、とってもいいですね。
「もっと目を開けて」「頭のてっぺんから声を出して」とよく指導されますが、目を開けても声は出ません。頭のてっぺんからも声は出ません。いい声が出ているときに目を大きく開けていたり、頭のてっぺんから声が出ているように見える(思える)んですね。
次はろうそくを吹き消しましょう。人差し指を前に出して、その爪が燃えているように思って、これをふっと吹き消してください。次は指を二本、三本・・・息をまとめて一点に集中して。思い切って吹き消す。
などなど
演奏会当日には響きのある歌声をお届けできるように一生懸命練習しています。
少しでも響きを感じていただけると幸いです。
ありがとうございました。